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睡眠時無呼吸症候群

知らないうちに忍び寄る影

睡眠時無呼吸症候群

   放っておくと大変なことになりますよ

目次

Q.睡眠時無呼吸症候群ってなに?

睡眠時無呼吸症候群とはその名の通り、「睡眠時」「無呼吸」状態になってしまう病気です。

「無呼吸」の定義は10秒以上の呼吸停止とされています。

「無呼吸=息が出来ない」ので死んでしまうのではないか?と思われがちですが、実はこの無呼吸自体で死んでしまうことはありません。危険なのは副次的に起こる眠気や注意力の低下が原因で起こる事故です。

睡眠中に酸素不足になりやすいため、日中の眠気や集中力不足に陥りやすく、認知症の一因になってしまうという報告もあります。

まだ記憶に新しい、新幹線のオーバーラン事件に代表される、昼間の眠気による事故(交通事故、労災事故)を誘発するため、本人だけでなく社会的にも問題となるのです。

さらに、睡眠中の酸素不足は高血圧や基礎代謝異常などを招き、結果高血圧や糖尿病、脂質異常などの生活習慣病の発症・悪化を招き、ひいては狭心症や急性心筋梗塞などの虚血性心疾患、命に関わる病気を引き起こしたり、不整脈や心不全など、重い心臓疾患のリスクをも引き上げるとされています。

こういったことを踏まえたうえで、睡眠時無呼吸症候群は心臓の専門医によって検査・治療されるケースが増えています。

日本には睡眠時無呼吸症候群の患者が200万人いると言われています。

しかしなかなか気づきにくい上、いびきをかく程度で受診するなんて恥ずかしいと言う理由などで、治療を受けている方がまだまだ少ないのが現状です。

しかし、上記のとおり、放置すると取り返しがつかない病気にかかる可能性も大いにあるので、早期発見・早期治療が望まれています。

Q.睡眠時無呼吸症候群の分類

睡眠時無呼吸症候群には大きく分けて3種類に分類されます。

  •  閉塞型睡眠時無呼吸症候群
  •  中枢型睡眠時無呼吸症候群
  •  混合型睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の分類

閉塞型睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome:OSAS)

胸部や腹部の呼吸運動は行われているにもかかわらす、何らかの原因で上気道の閉塞したために、鼻・口での呼吸がなく無呼吸となるものです。このタイプの無呼吸では、呼吸中枢は正常に働いているのに対して、睡眠に伴い上気道が閉塞し、舌根沈下が起こっています。

呼吸再開時に、大きないびきを伴うのが特徴です。

上気道の閉塞の原因の代表的なものとして、肥満に伴う首周りへの脂肪沈着によるものが挙げられますが、その他にも扁桃肥大、巨舌症、鼻中隔彎曲症、アデノイド、小顎症などの形態的異常などがあります。


閉塞型睡眠時無呼吸症候群

中枢型睡眠時無呼吸症候群(Central Sleep Apnea Syndrome:CSAS)

閉塞型睡眠時無呼吸症候群が上気道の閉塞によって起こるのに対し、中枢型睡眠時無呼吸症候群では上気道の閉塞は伴わず、呼吸中枢(呼吸を調節している脳の中にある司令塔)機能異常により無呼吸が生じます。

この呼吸パターンは、チェーンストークス呼吸(失調性呼吸)と呼ばれることもあります。


中枢型睡眠時無呼吸症候群

重症心不全(心筋梗塞、不整脈、心臓弁膜症、心筋症などにより心臓の機能が低下し、ポンプ機能が十分果たせなくなる状態)や脳梗塞に合併することが多く、実に心不全の約40%に中枢型睡眠時無呼吸症候群を合併するという報告も見受けます。

一方、中枢型睡眠時無呼吸症候群が心不全を悪化させることも知られており、双方がお互いの足を引っ張るという悪循環が生じる、ということも近年明らかになってきて、心臓の専門医が積極的に睡眠時無呼吸の診断・治療に介入するようになった背景のひとつとなっています。

混合型睡眠時無呼吸症候群

このタイプの無呼吸は、1つの無呼吸イベントが中枢型無呼吸で始まり、後半に閉塞型無呼吸に移行するもので、閉塞型の一部と考えられています。


みなみ野ハートクリニックでも、睡眠時無呼吸症候群は、心臓疾患の危険因子のひとつと捉え、積極的に診断を行い、その症例に応じて適切なアドバイス・治療導入を行うよう心がけております。


Q.どうしたら分かるの?

下のセルフチェック項目をやってみましょう!
あなたはいくつ、当てはまりましたか?

セルフチェック項目
 ?  以下の項目をご家族に指摘されていませんか?

いびきをかく

息が止まる

呼吸が乱れる

 ?  寝ていて以下のようなことで睡眠が障害されていませんか?

息が苦しくて目が覚める

なんども目を覚まし、トイレに行く

起床時に頭痛がある

 ?  日中、起きている時に以下のような症状がありませんか?

しばしば居眠りをする

日中眠くてしょうがない

記憶力や集中力が低下する

性格が変化する

そのうえで、
①上に思い当たる項目が多い
②心臓疾患のリスクが多い
③心臓疾患の管理に難渋している

①~③に複数該当される方は、睡眠時無呼吸症候群の疑いが強い恐れがあります。
一度きちんと評価することをお勧めいたします。
当クリニックで行える検査は以下の通りです。

簡易式睡眠時無呼吸検査

こちらの検査には、入院する必要があります。

検査のみの場合は夕方からの入院で1泊のみ、翌朝には退院が可能です。

検査結果の解析には少しお時間が必要ですので、

退院時に結果をお聞きになる日の外来予約をお願いしています。

Q. 治療法はあるの?

検査結果に応じて、必要があると判断された場合は、ご希望がある場合、治療導入という流れになります。

睡眠時無呼吸症候群に対する治療としては、特に閉塞型のタイプの方の場合は、閉塞している理由の改善が直接的です。

体重が重い場合は肥満に伴う首周りへの脂肪沈着による気道の圧迫が大きな原因となりますので、治療としては何を差し置いてもまず減量、ということになります。

その他、扁桃肥大・巨舌症・鼻中隔彎曲症・アデノイド・小顎症などの形態的異常がある方は、マウスピース装着や外科的治療などが適応になるケースがあります。

これらは耳鼻咽喉科や口腔外科の領域となります。

それ以外の治療方法として、当クリニックで行うことができるものとして、以下のものが挙げられます。

持続陽圧換気療法(CPAP)Continuous Positive Airway Pressure

CPAP療法は、CPAP機器本体からエアチューブ→マスクを介して、

予め設定した圧力(陽圧)を気道へ送り、気道を常に陽圧に保つ療法です。

これによって、いわば空気の添え木があてられたような形になり、

気道が狭まったりふさがったりすることを防ぎます。

持続陽圧換気療法
持続陽圧換気療法
持続陽圧換気療法

そのほか、在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)や、適応補助換気療法(ASV:Adaptive Servo Ventilation)と呼ばれる新しい呼吸療法もあります。

HOTはその名の通り、自宅でも酸素が吸えるようにする治療法です。これによって呼吸苦などが軽減するだけではなく、家庭生活や職場への復帰が可能となり、生活の質 “Quality of Life”を高めるお手伝いをします。呼吸器疾患の方はもちろん、慢性心不全などに対する有効性も廣く実証されています。

またASV療法は、上記のCPAPのさらに上級グレードといった位置づけです。

中枢性の無呼吸があるタイプの場合、HOTやCPAPだけでは不十分なケースがありますが、このASV療法であればそれにも対応する事ができます。

中枢性の無呼吸は、心臓のコンディションの悪い方に見られるケースが多く、その鑑別をきちんと行い、適切な治療選択をする事が重要です。

これらはいきなり外来で導入できるものではありません。

先ずきちんと扱えるかどうか、また装着したまま眠れるかどうかを試していただく必要があります。

そのためにも、特にCPAP療法やASV療法については、その導入目的にご入院していただく必要があります。また、検査から引き続き、治療導入目的入院を行うことも可能です。

自分が睡眠時無呼吸症候群ではないかと心配な方、ご家族に指摘されている方、どうぞご気軽に当クリニックまでご相談ください。

Q.その後はどうなるの?

CPAP、HOT、ASV療法いずれの治療導入後も、月に1度、外来にてフォローさせていただきます。

※CPAP・ASVの場合、装置にSDカードが内蔵されております。

それをお持ちいただくことで治療状況の確認ができます。事前にそちらを解析させていただきます。

また臨床心理士から使用状況のカウンセリングが行われます。

そののち、外来にて治療状況の確認・ご説明を行わせていただきます。 

Q.全体の流れのシェーマ

*クリックすると拡大します。

Q.注意事項

治療の導入にあたっては、事前に治療適応であることが証明されたうえで、医師の処方・指示が必要です。また自己判断で設定を変更したり中止したりすることは出来ません。

設定変更の希望や治療の中止をご希望される場合は、必ず担当医師にご相談いただくようお願い致します。

またこの治療を継続する条件として、必ず月に一度、外来に来院していただく必要があります。

2ヶ月以上来院されないと、使用が出来なくなります。

お仕事の出張や転勤・転居、その他の理由で通院が困難になった場合は必ずご連絡ください。

治療にかかる費用につきましては健康保険が適用され、自己負担分だけ病院にお支払いいただくことになります。この毎月の窓口負担だけで、各療法に関わる基本的な診療や検査を受けることができます。また各療法に必要な機器のレンタル、在宅サポート、定期メンテナンスなど色々なサービスを受けることができます。

また障害認定、公害認定、特定疾患認定等を受けている方は自己負担額が異なってまいります。基準は都道府県によって異なりますので、役所もしくは当クリニックスタッフまでご確認ください。